フリーWi-Fiの危険性は、通信をのぞき見されることと、偽のWi-Fiにつながって入力した情報を盗まれることです。
カフェや駅のWi-Fiは便利ですが、「使っても大丈夫かな」と不安になりますよね。
危険の多くは、つなぐ前の確認と、入力する前のURLの確認で避けられます。
この記事では、総務省のマニュアルをもとに、危険の正体と見分け方、対策を解説します。
| フリーWi-Fiの危険 | 避けるためにやること |
|---|---|
| 通信をのぞき見される | 「https://」と鍵マークを確かめる |
| 偽のWi-Fiで情報を盗まれる | 名前(SSID)がお店の案内と同じか見る |
| パソコンのファイルを見られる | ファイル共有をオフにする |
外のWi-Fiをよく使う方は、通り道を暗号化するVPNもあわせて使うと備えが1つ増えます。
\外のWi-Fiの通り道を暗号化/
フリーWi-Fiが危ないのは、通信をのぞき見されたり偽のWi-Fiにつながったりするから

フリーWi-Fiは、誰でもつなげるぶん、悪い人も同じWi-Fiにつなげます。
対策をせずに使うと、通信を盗み見られるおそれがあります。
IDやパスワードを盗まれて、なりすましに使われることもあります。
危険は大きく4つです。順に解説します。
暗号化されていないWi-Fiは、通信の中身を見られることがある
パスワードなしでつながるWi-Fiには、通信が暗号化されていないものがあります。
暗号化とは、データをほかの人が読めない形に変えることです。
暗号化されていないWi-Fiでは、近くにいる人が電波を受け取って、やり取りの中身を読めるおそれがあります。
出典:総務省「公衆Wi-Fi利用者向け 簡易マニュアル(令和7年2月版)」
パスワードがみんな同じWi-Fiは、条件がそろうと解読される
お店に貼られたパスワードでつなぐWi-Fiは、暗号化されていても安心とは言えません。
多くのフリーWi-Fiは「WPA2パーソナル」という方式で、つなぐ人全員が同じパスワードを使います。
パスワードを誰もが知っているので、条件がそろうと通信の中身を解読されてしまいます。
この方式のフリーWi-Fiは、暗号化なしと同じつもりで使うのが安全です。
出典:総務省「公衆Wi-Fi利用者向け 簡易マニュアル(令和7年2月版)」
本物そっくりの名前の「偽のWi-Fi」がある
お店や駅のWi-Fiと同じ名前で、悪い人が偽のWi-Fiを置いていることがあります。
偽のWi-Fiにつなぐと、ログイン画面をまねた偽の入力画面に連れていかれます。
そこで入れたIDやパスワードは、そのまま相手に渡ります。
いつも使っている名前のWi-Fiでも、偽物が置かれていることがあります。
パソコンの共有設定のままだと、ファイルを見られることがある
家の設定のままパソコンをつなぐと、同じWi-Fiの人にファイルを見られることがあります。
家のWi-Fiでは、機器どうしでファイルを見せ合える設定にしていることがあります。
フリーWi-Fiの中には、機器どうしの通信を止めていないものもあります。
パソコンでフリーWi-Fiを使うときは、共有フォルダをオフにしておきましょう。
実際の被害:偽のWi-FiでSNSのIDとパスワードを盗まれた例

総務省のマニュアルには、偽のWi-Fiにつないだことで、SNSを乗っ取られた例がのっています。
どこで気をつければ防げたのかを、流れにそって見ていきます。
まずは例の流れから解説します。
知らないWi-Fiでログインしたら、なりすましの投稿をされた
旅行中の人が、パスワードなしでつながる知らないWi-Fiを使ったことが始まりでした。
つなぐときにSNSでのログインを求められ、URLを確かめずにIDとパスワードを入れました。
数日後、自分の名前で、覚えのない悪口がSNSに投稿されていました。
原因は、悪い人が置いた偽のWi-Fiにつなぎ、入力したIDとパスワードを盗まれたことです。
出典:総務省「公衆Wi-Fi利用者向け 簡易マニュアル(令和7年2月版)」
盗まれやすいのは、IDとパスワードと入力した情報
狙われやすいのは、ログインのIDとパスワード、メールアドレスなど、入力画面に打ち込む情報です。
暗号化されていない通信なら、やり取りの中身そのものを見られるおそれもあります。
同じパスワードをほかのサービスでも使っていると、被害がそこまで広がります。
この例では、Wi-Fiの名前と入力画面のURLを確かめていれば防げた可能性があります。
次の見出しで、確かめ方を解説します。
安全なフリーWi-Fiは、名前とセキュリティ方式で見分ける


つなぐ前に見るのは、Wi-Fiの名前とセキュリティ方式の2つです。
どちらもスマホのWi-Fiの設定画面で確かめられます。
見分け方を3つに分けて解説します。
名前(SSID)がお店や施設の案内と同じか確かめる
つなぐWi-Fiの名前(SSID)が、お店や施設が案内している名前と同じかを確かめてください。
SSIDとは、スマホのWi-Fiの一覧に出てくるWi-Fiの名前のことです。
お店に貼られたステッカーなどで、誰が出しているWi-Fiなのかを見てからつなぎましょう。
出している人が分からないWi-Fiや、怪しいと感じたWi-Fiにはつながないでください。
セキュリティ方式はWPA3かWPA2。「なし」「WEP」は避ける
セキュリティ方式は「WPA3」か「WPA2」のWi-Fiを選んでください。
「なし」や「WEP」と出るWi-Fiでは、ログインや個人情報の入力はしないでください。
WEPは古い方式で、短い時間で解読する方法が知られています。
WPA2でも、パスワードがみんな同じなら、暗号化なしと同じつもりで使いましょう。
出典:総務省「公衆Wi-Fi利用者向け 簡易マニュアル(令和7年2月版)」
事業者のアプリやOpenRoamingは、偽のWi-Fiにつながりにくい
Wi-Fiの会社が出す接続アプリには、偽のWi-Fiにつながらない工夫をしたものがあります。
携帯電話会社のWi-Fiには、SIMの情報を使ってつなぐ安全な方式のものもあります。
「OpenRoaming」に対応したWi-Fiは、暗号化と偽のWi-Fiを防ぐ技術が使われています。
一度登録すれば、対応するWi-Fiに設定なしでつながります。
東京や大阪などで、対応するWi-Fiが増えています。
災害のときに開放される「00000JAPAN」は、暗号化なしで誰でもつなげます。
使うのは、情報を調べるときだけにしましょう。
フリーWi-Fiを使うときは、入力の前にURLと「https://」を確かめる


フリーWi-Fiを使うときの対策は、どれもお金をかけずに今日からできます。
いちばん大事なのは、IDやパスワードを入れる前に、URLと「https://」を確かめることです。
ここからは、対策を1つずつ解説します。
「https://」と鍵マーク、正しいURLかを確かめる
入力する前に、URLが「https://」で始まっているか、鍵マークが出ているかを確かめてください。
「https://」のサイトは、あなたの端末からサイトのサーバーまでの通信が暗号化されています。
Wi-Fiが暗号化されていなくても、サイトとのやり取りの中身は守られます。
ただし、本物そっくりのURLの偽サイトもあります。
URLの全体を見て、いつもと同じかを確かめましょう。
鍵マークの代わりに「!」や「安全ではありません」と出たら、IDなどは入れないでください。
出典:総務省「公衆Wi-Fi利用者向け 簡易マニュアル(令和7年2月版)」
知らないWi-Fiに自動でつながらない設定にする
家と職場以外のWi-Fiには、自動でつながらない設定にしておきましょう。
自動でつながる設定のままだと、知らないうちに怪しいWi-Fiにつながることがあります。
スマホのWi-Fiの設定で、ネットワークごとに自動接続をオフにできます。
パソコンのファイル共有をオフにする
パソコンでフリーWi-Fiを使うときは、ファイルの共有をオフにしてください。
共有をオフにすれば、同じWi-Fiにつないだ人からファイルを見られにくくなります。
家に帰ったら、必要に応じて元に戻しましょう。
大事な入力は、Wi-Fiを切ってスマホの回線でする
ネットバンキングやカード番号の入力は、Wi-Fiを切ってスマホの回線(4G・5G)でしましょう。
スマホの回線ならフリーWi-Fiを通らないので、ここまでのWi-Fiの危険とは関係ありません。
ただし、偽サイトに入力すれば、どの回線でも情報は相手に届きます。
URLの確認は、スマホの回線のときも欠かさないでください。
パスワードを使い回さない
パスワードは、サービスごとに別のものにしておきましょう。
使い回していると、1つ盗まれただけで、ほかのサービスにもログインされてしまいます。
指紋や顔の認証を組み合わせる「二段階の認証」も、使えるならオンにしておきましょう。
出典:総務省「公衆Wi-Fi利用者向け 簡易マニュアル(令和7年2月版)」
VPNを使うと、Wi-Fiの区間の暗号化が1つ増える


VPNは、スマホやパソコンとVPNサーバーの間の通信を暗号化する仕組みです。
フリーWi-Fiの暗号化が弱くても、Wi-Fiの区間を含めて通り道を暗号化できます。
VPNで守れることと守れないことを、順に解説します。
VPNで守りやすくなるのは、Wi-Fiの区間でののぞき見
VPNを使うと、暗号化の弱いWi-Fiでも、VPNサーバーまでの通信は暗号化されます。
「https://」のサイトだけでなく、アプリの通信もまとめて暗号化されます。
つなぐWi-Fiが信用できるか分からないときの、もう1つの備えになります。
VPNでも、偽サイトへの入力やウイルスは防げない
VPNを使っていても、偽サイトに入れたIDやパスワードは相手に届きます。
VPNが守るのは通り道で、入力した先が偽物かどうかまでは見分けられないためです。
端末に入ったウイルスや、サービスの会社から漏れた情報も、VPNでは防げません。
URLの確認やパスワードを使い回さないことは、VPNを使うときも同じように必要です。
VPNでできること・できないことは、VPNとはの記事でくわしく解説しています。
外のWi-Fiをよく使うならExpressVPN


ExpressVPNは、通信の記録を残さない方針(ノーログポリシー)について、外部の会社の監査を受けています。
VPNの接続が急に切れたとき、通信を自動で止める機能(キルスイッチ)も備えています。
フリーWi-Fiで、つながったり切れたりしても、暗号化されていない通信が流れにくい作りです。
| 暗号化 | 256ビットAES |
|---|---|
| ノーログポリシー | あり(KPMGやPwCなどの第三者監査) |
| 接続が切れたとき | 通信を自動で止める(Network Lock) |
| 同時接続台数 | ベーシック10台/アドバンス12台/Express Pro 14台 |
| 返金保証 | 30日間(新規ユーザーが対象) |
| メリット | デメリット |
|---|---|
| ノーログポリシーが第三者の監査を受けている 接続が切れたときに通信を止める機能がある 113か国にサーバーがある | 同時接続はプランごとに台数の上限がある 購入時に消費税が加わる場合がある アプリストアで買うと30日間の返金保証は対象外 |
\切れても通信を止めるVPN/
日本の会社が運営するVPNを選びたいならMillenVPN


MillenVPNは、日本のアズポケット株式会社が運営しているVPNです。
通信の内容や使い方を記録しない方針(ノーログポリシー)を掲げています。
台数の制限がないため、家族のスマホやパソコンもまとめてつなげます。
| 運営会社 | アズポケット株式会社(日本) |
|---|---|
| ノーログポリシー | あり |
| 同時接続台数 | 制限なし |
| 返金保証 | 30日間(定期契約のプランが対象。ワンタイムプランは対象外) |
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 日本の会社が運営している 同時接続の台数に制限がない 料金を税込で表示している | ワンタイムプランは30日間の返金保証の対象外 銀行振込で返金を受けると手数料330円(税込)がかかる 中国とロシアではつながりにくい |
クーポンコードは申し込み画面で入力します。サブスクプランを選んでから入力してください。
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ほかのVPNとあわせて比べたい場合は、VPNのおすすめ8選をご覧ください。
フリーWi-Fiの危険性についてよくある質問


フリーWi-Fiについてよく出る質問に、2026年10月時点の内容で答えます。
まずは「何が盗まれるのか」という疑問から、順に答えていきます。
フリーWi-Fiでは何が盗まれますか?
狙われやすいのは、偽の入力画面に打ち込んだIDやパスワード、メールアドレスです。
暗号化されていない通信なら、やり取りの中身を見られるおそれもあります。
くわしくは実際の被害で解説しています。
フリーWi-Fiは使わない方がいいですか?
使い方に気をつければ、使ってかまいません。
名前とセキュリティ方式を確かめ、入力の前にURLと「https://」を見るのが基本です。
ネットバンキングなど大事な入力だけは、スマホの回線でするとより安全です。
iPhoneやAndroidなら、フリーWi-Fiでも安全ですか?
スマホの種類にかかわらず、偽のWi-Fiや偽サイトの危険は同じです。
スマホは画面が小さく、URLの全体が出ないことがあるので、とくに注意してください。
Wi-Fiの設定画面で、つないでいるWi-Fiの名前とセキュリティ方式も確かめられます。
フリーWi-Fiでアプリを使っても大丈夫ですか?
すでにログインしているアプリを使うだけなら、多くは暗号化された通信で行われます。
いまは大半のアプリが、HTTPSという方式で通信を暗号化しています。
ただし、Wi-Fiにつないだときにログインを求められたら、URLを確かめるまで入力しないでください。
フリーWi-Fiの危険性のまとめ:つなぐ前と入力する前に確かめる


フリーWi-Fiの危険性について、押さえておきたいのは次の3つです。
- 危険の正体は、のぞき見と偽のWi-Fi。パスワードがみんな同じWi-Fiも油断しない
- つなぐ前に名前とセキュリティ方式、入力する前にURLと「https://」を確かめる
- VPNを使うと通り道の暗号化が1つ増えるが、偽サイトへの入力は防げない
外のWi-Fiをよく使うなら、通信の記録を残さない方針が監査済みのExpressVPNが候補です。
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